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【相続事件簿】母親が亡くなったことも知らされず。財産も奪われた

2019/02/15


あらゆるパターンの相続トラブルを目撃してきた相続実務士・曽根惠子が、これまであった相続トラブルの実例と、その解決策をご紹介します。

相続は個々に事情が違うため、相続相談としてお会いして状況をお話頂くところからスタートします。
相続されるご家族は多様化しており、離婚や再婚はめずらしいことではなくなりました。
配偶者やこどもがいない方も増えてきましたので、相続のあり方も多様化しています。
最近では長寿社会となり、親が高齢化されており、介護などの問題に合わせて相続のトラブルも増えてきました。
きょうだい間の争いになることもしばしば。そうした事例をご紹介しましょう。

 

父親の相続でもめた

О様(50代・男性)の父親が亡くなったのは、15年前。
母親と姉二人で遺産分割協議をするのに、苦労されました。
父親に遺言書がなかったため、自宅と貸し店舗、預金などの分け方を決めるのに姉たちがなかなか納得しなかったのです。
相続の手続きをお願いしたいとО様と母親が一緒に相談に来られました。

法定割合は母親が2分の1、子どもたちが6分の1です。
それを目安にしつつも、自宅と家賃が入る貸店舗は母親名義が相続し、自分と姉たちはいくらかの現金を相続することでまとめたいというのが、母親とОさんの案でした。

ところが姉二人は家賃が入る貸店舗の権利が欲しいと言って譲らず、結果、母親6割、姉たちが2割ずつの共有名義とすることでようやくの合意が得られたのです。想定外のことでしたが、感情的になって母親を罵倒する姉たちに手を焼き、母親とОさんが妥協しないとまとまらず、致し方のない選択でした。

 

母親は遺言書を作成した

長男のОさんは両親とは同居をしておらず、自分で建てた家の土地が父親名義でしたので、その土地を相続しました。
姉たちのように家賃収入はないのですが、評価は姉たちの三倍くらいあり、それも姉たちからすると不満のもとになったのかもしれません。

母親からすると、財産の分け方の話し合いで、娘二人がそれほど自己主張するとは思っておらず、「二人には財産はやらない」と憤慨していました。
その思いが強く、遺言書を作っておきたいということでしたので、当社でサポートして、公正証書遺言が出来上がりました。

自分の財産は長男で跡取りのОさんに相続させるという内容で、自宅マンションと貸店舗と金融資産をО様に託したいということでした。

 

自宅兼店舗が等価交換でビルに

Оさんの父親は祖父の代から酒屋をしており、自宅の一階で酒屋さんを営んでいました。
周辺の開発が進んでビルになり始めた30年前に開発会社から等価交換の話が持ち込まれ、協力したのでした。
結果、土地の代わりに1階の一部に40坪の店舗と5階に3LDKのマンションを所有しました。

Оさんは別の会社に勤めていましたので、酒屋を続けるよりは賃貸しようということになり、チェーン展開している大手レストランに賃貸し、安定した家賃が入るようになっていました。

 

老後は面倒を看てくれる子供にと気持ちが変わった

父親が亡くなってから10年間は、母親は自宅マンションで1人暮しをしていましたが、高齢になると1人暮しが大変になった母親は、仕事で忙しいОさんよりは、姉二人を頼るようになりました。

Оさんはちょうど働き盛りの50代で、母親の世話どころではなく、あまり行き来もできない状況でした。
同居もしていなかったことや、Оさんの妻が亡くなったこともあり、自分と子供の生活で手一杯だったといいます。

その間、以前は険悪だった母親と姉たちはどうやら仲直りしたようで、母親は遺言書も作り直すと言い出しました。
結果、母親の所有する貸店舗は子ども三人が等分に相続する内容に変更されました。
自宅や金融資産はОさんが相続する内容のままでした。

父親の相続ではあれだけ言い合いになり、いがみ合っていたのに、それを忘れたかのようです。
母娘が仲良くしてくれるのはよいとОさんも母親の面倒は姉任せにしたのです。

 

母親の居場所がわからない

それからさらに年数が経ち、母親がいよいよ動きにくくなったころ、姉たちが老人ホームを探してきて入所させると言ってきました。
最初は「子供がいるのに老人ホームなんて」と反対していたОさんでしたが、相変わらず仕事が忙しいため、姉たちに押し切られ、老人ホームへの入所を了承したのです。

最初は姉たちと一緒に探して、母親も納得して老人ホームに入所したのですが、姉たちが気に入らないところがあると言い出しました。
それどころか、Оさんに知らせないで、いつの間にか、母親を連れて行ってしまい、どこに転居したのか、教えてくれません。

Оさんは、姉たちが教えてくれないので、姉の家を訪ねても、家に入れてくれません。
自分でもいろいろ探してみましたが、結果、わからず仕舞いで、不本意ながらも、母親の行方がわからないまま、年数が経ってしまいました。

 

墓石に母親の戒名が刻まれていた

最近Оさんが身内の法事でお寺に出向いたとき、同じお寺にある父親のお墓に、母親の戒名と亡くなった日付けが刻まれていることを発見したのです。
2か月ほど前の日にちとなっていて、お寺の説明では姉たちから依頼があり、近いうちに納骨されるということもわかりました。

そのときの衝撃は一言では表現できず、とにかく怒りがこみ上げてきたといいます。
母親の死を、本来は喪主となる長男であるОさんに知らせずに、平然としていることは許しがたい行為です。

さすがに姉たちを問い詰めようと連絡しましたが、電話にも出ません。
行っても会うこともできず、結果、何の話もできず、連絡もないまま、現在に至ります。

 

母親の財産は姉二人に

Оさんはさすがに怒りが収まらず、これからどうすればいいかと相談にこられました。
まずは、母親の財産の確認として、不動産の登記簿を取得してみました。
すると、母親の自宅は生前、すでに売却され、貸店舗はすでに姉二人に贈与されていることがわかりました。

亡くなったことを知らせてこないばかりか、財産も移転されており、Оさんの権利を侵害していることが明らかになり、Оさんも愕然とするしかありませんでした。

姉二人はОさんが自宅の土地を相続しており、それで十分だと判断したのかもしれませんが、Оさんはいまだに母親が亡くなったことを知らせてこないことについて許しがたい思いです。

 

常軌を逸した姉たちと戦うことは得策ではないと

Оさんは、相談して不動産贈与の事実がわかったことはすっきりしたと話されました。
遺言書にはОさんへ相続させる内容が記載されています。
生前に贈与されたとしても、母親の財産を持ち戻して遺留分の請求はできることも伝えました。

しかし、姉たちと円満に話し合いができるとは思えません。
弁護士に依頼し、家庭裁判所を通じて遺留分減殺請求をすることになりますが、簡単には進まないことも想定されます。
Оさんも常軌を逸した姉たちと戦うことは得策ではないと感じられたようで、もう刺激せずにおきたいということでした。

 

 

 

遺産相続評論家・相続実務士のアドバイス

普段のコミュニケーションがあれば

母親の居場所や亡くなったことをきょうだいに知らさないという常識外の出来事ですが、こんな悲惨なことになる前に防ぐことはできたのでしょうか?

皆さんにお勧めするのは、親の生前から、親子、きょうだいがコミュニケーションを取ることです。
介護も役割分担し、情報共有しておくことです。

老後の支出や財産のことも、親子で情報共有して、抜け駆けをさせないような信頼関係ができていることが望ましいといえます。
互いに配慮して、譲り合うことができればなんらいになることはありません。

現実はなかなか理想通りにいかないことばかりかと言えますが、いまから理想を目指して家族関係を作ってみてはいかがでしょう。
Оさんきょうだいのように絶縁とならないことを願うはばかりです。

 

コラム執筆

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