夢相続コラム

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【専門家トラブル】期限に間に合わせるのがプロなのに!相続人の不利益でも無責任発言で幕引きされることもある!

2019/09/09


【専門家トラブル】期限に間に合わせるのがプロなのに!相続人の不利益でも無責任発言で幕引きされることもある!

●専門家が頼りになるとは限らない

相続では個々に複雑な事情があり、財産も多岐に渡るため、当事者で手続きをすることは不利益になると言えます。そのため夢相続では相続実務士がコーディネーターとして必要な専門家を選んで適切なご提案、サポートをしています。
ところが、相談に行った専門家が相続に慣れていなかったり、適切な対応をしてくれなかったりして困った、失敗したという方も少なくはありません。
今回は信託銀行との間で困ったと言う50代の女性のご相談実例をご紹介しましょう。

・相談者  Aさん(50代・女性)・職業 会社員
・被相続人 叔母 80代
・相続人 3人 叔父80代、叔母80代、代償相続人Aさん(本人)
・財産内容 自宅、預金

●相続事情

Aさん(50代・女性)は、昨年、亡くなった叔母の相続人です。叔母は弁護士として活躍された方で、生涯独身を通したため、兄妹姉妹が相続人となり、Aさんの父親が亡くなっているため、代襲相続人になります。
叔母のきょうだいは3人が健在ですが、すでに80代で、一番下の亡父の代襲相続人であるAさんが若くて動きやすいため、預金の確認や書類の入手など実務を担当しました。
叔母は、80代で亡くなるまで自分で購入した広い一軒家で暮らしていましたが、仕事優先の生活で、家の片付け、掃除ができなかったことは想像できます。相続手続きのために家に入ってからその惨状に驚かされました。ひょっとすると、晩年は認知症を煩ってしまい、普通のことすらできなかったのではないかと思えます。

●これが課題

弁護士という仕事柄、相続の準備があるかと想像していたところ、遺言はなく、財産のリストなどもありません。Aさんや健在の叔父、叔母は家の中の書類を整理し、不動産や預金の確認にあちこち出向く日々が続き、苦労をしたということです。
相続税の申告が必要だと思われるため、誰に頼もうかと相談したところ、相続人の叔母は信託銀行がいいとうことで、信託銀行に遺産整理業務を依頼することになりました。

●信託銀行に頼んでみたら?

叔母は遺言もなく、信託銀行に預金があるわけでもありませんでしたが、相続人の叔母はテレビCMで、相続手続きを信託銀行に頼めることを知っていました。
ところが、専門家だと思っていた担当者は相続の知識に乏しく、Aさんが本の知識でアドバイスしなくてはいけないほどです。相続税の申告を担当する税理士も慣れているとは思えません。税理士の説明では、「自宅は広大地が適用できるが、手続きには2,3ヶ月必要で、間に合わないので路線価評価のままとします」とのことで釈然としません。

●こんな結末になった

広大地の判断には不動産鑑定士の書類を添付することが一般的ですが、評価が大きく変わるため、申告期限に間に合わせるべく、手配するのがプロです。「時間が足りず間に合いません」という説明で済ませる神経がわからないところ。Aさんが首をかしげるのも当然のことだと言えるでしょう。
残念ながら、今回は、それで時間切れ、申告期限が間もなく到来します。今回はそのまま申告をするしか、方法はなさそうです。

●この事例の教訓

・広大地評価をするのに時間がかかり、間に合わない
 →土地評価の実務に慣れていないと評価減できない
※広大地評価は平成29年末にて廃止され、現在では地籍規模の大きな宅地評価となりました。

●頼むなら、こんな専門家を探したい

・土地評価に慣れた税理士に依頼する

弊社では様々なプランをご用意しております。
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