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【相続実務士が教える相続の知恵コラム】土地持ち資産家の相続対策のヒントになる10項目④不動産は収益があってこそ財産

2019/02/18


土地の値上がりが期待できない

土地神話のある頃、土地は持っていれば値上がりする一番の財産でしたので、土地持ち資産家の財産は、ただ持っているだけで、年々価値が増えていきました。

持っているだけで十分な財産だったのです。

ところが、いまや、価値が上がることは期待しにくく、まだ下がることも想定されます。

目に見える「土地」の実態に変わりがなくても、「評価額」という価値が目減りしていくのです。

東京など一部で路線価が年々高くなっている地域もありますが、全国的にみると下降傾向にあるのが現実です。

 

収益のある土地が財産

今までは多くの土地を所有することが資産家の証であり、財産でしたが、固定資産税や維持費を考えると、これからは、収益力のある土地が財産であり、収益力がない土地は不良資産となりかねません。

数よりも質にこだわって、選別していく時代になりました。余分な土地は持てない時代になったと言えます。


アベノミクス効果やオリンピック効果が見込まれ、明るい話題や期待感が出てきたとはいえ、また、土地神話が復活するような土地評価の回復になることは望めないようです。


こうした状況で、すでに資産をかかえる土地持ち資産家にとっては、これからが正念場となることでしょう。

たとえば、空き地がたくさんあるが全部を活用する決断ができない、どの土地も同じ地域に固まってあるため賃貸住宅を建てるほど競合する、固定資産税の支払いに苦慮するなどが重なると、一部を売却して支払いに補填しようとなるのは致し方ないことでしょう。

 

親から相続した故郷の土地が負担になる

生まれ育った地元の土地が負担になる人も増えてきました。

仕事の都合で家を離れ、そのまま家庭を持つようになるとなかなか地元には帰れなくなります。

そのうち、親が亡くなると、もう帰る理由がなくなり、地元に戻って住むということもないでしょう。

相続した家は空き家となり、維持することが負担になることにもなりかねません。


自分の代であれば、生まれ育った記憶や、その土地で生活していた思い出があれば、思い入れがあり、親が残してくれた実家を残したいと思う気持ちが強いことでしょう。

しかし、配偶者や子供にとっては、そうした思い入れはないため、自分の思いとはかなり温度差があることは否めません。

 

決断して財産にしておく

空き地や故郷で相続した土地などは、自分が決断して、維持しやすく、負担のない形にしておくことが必要でしょう。

どの選択肢が適切かはそれぞれにより違いますので、専門家に相談、アドバイスを受けて決断することをお勧めします。

いずれにしてもそのまま空き地にして維持し続けることは負担になりますので、決断しようと思ってください。

 

チェックポイント

□利用する予定のない空き地はないか?

□維持することが負担に感じる土地はないか?

 

 

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コラム執筆

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