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相続実務士実例Report更新のお知らせ「欲深な姉たちには、1円も渡したくない。~きょうだい6人、相続でもめた末に「遺言と死後事務委任」を決意した女性の終活~」
2025/06/27/16:00
姉たちには1円も渡したくない
「私の財産は、兄に全部遺したい。姉たちには、1円も渡したくないんです」
そう語ったのは、70代半ばの女性・Tさんです。
配偶者も子どももいないTさんは、相続人として兄と姉4人を持つ6人きょうだいの末っ子。
昭和20年代生まれの彼女は、高度経済成長期の中で地方の定食屋に生まれ育ちました。
家庭は裕福ではなく、両親が懸命に切り盛りする姿を見ながら、高校卒業と同時に上京して働き始めたといいます。
若いころから身一つで生活を切り開いてきたTさん。結婚はせず、以後も一人暮らしを貫いてきました。
それほど多くないお給料で生活する中で、自分が安心して生活するためにマンションを購入しています。
すでにローンも完済。不安はありません。
それだけでなく預金は3000万円残しています。
現在は年金暮らしのため、いままでどおりに慎ましく暮らす日々ですが、
誰にも頼らず、自分で切り開いてきた人生は見事だと言えます。
そんなTさんが「終活」を意識するようになったのは、図書館でふと手に取った1冊の本がきっかけでした。
「子どものいない人の終活準備」というタイトルのその本を読みながら、
Tさんの中である“過去の記憶”が蘇ります。
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