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相続実務士実例Report更新のお知らせ「子どもがいない二人暮らしで起きた突然の相続 ――「支える人」がいなければ、相続も暮らしも立ち行かない」
2025/07/25/14:00
兄嫁の突然死 くも膜下出血
60代のTさん(男性)が相談に来られました。Tさんは次男で、70代の兄(長男)と2人きょうだいです。
兄は大学を出て仕事をするようになってから実家を離れましたので、次男のTさんが両親と同居して、
現在も実家を相続して、妻と娘の3人で生活しています。
兄は理系で上場企業の研究職に就いたのち、国立大学の教授を歴任し、70歳まで教鞭を取っていました。
大学の近くに家を買って夫婦2人暮らしをしてきています。
兄夫婦には子どもがいませんので、いつも夫婦で仲良く生活しているというイメージを持っていたとTさんはいいます。
そのはずが、今年の年明け早々に、義姉の兄、ご長男から突然電話があり、「妹が亡くなっていた」と知らされたのです。
夫であるTさんの兄からは何の連絡も来ていないため、全く寝耳に水、驚いたと言います。
ご長男が言われるには、
「妹は自宅の玄関で倒れているところを警察に発見されました。
連絡が取れないことを不審に思ってケアマネジャーに連絡を取り、
警察を呼びました。死因はくも膜下出血で、死後数日経ってからでした。」と。
義姉の発見が遅れたのは、兄自身が妻の異変に気づけなかったからというのです。
衝撃的だったのは、認知症が進行している兄が、倒れた妻を見てもそれを妻と思わず
だれかよその人と思って対応できなかったようです。
Tさんにとって自慢の兄で、いつでも理路整然と話をするタイプで、まわりの人々も一目置いています。
大学を70歳でリタイアし、少し認知気味だと兄嫁から聞いてはいましたが、頻繁に会うこともなかったため、
要介護1になったとは聞いていましたが、そんな状態だとは想像もしていなかったといいます。
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