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相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
父の相続で私はほとんど何ももらえなかった…」 ―二次相続では絶対に失敗したくないAさんの決意―

■相続で押し切られる現実
先日の面談で涙ながらに相談に来られたAさん(60代・長女)の事例をご紹介します。相続の現場では、教科書には書かれていない「リアルな家族の問題」が必ず起きます。そして、多くの方が“知らないまま”“準備しないまま”押し切られてしまいます。
Aさんのケースは、その典型例でした。しかし、Aさんには「まだ取り戻せるチャンス」が残っています。同じ状況にある方にとっても役に立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
■「父の相続のとき、私はほとんど何ももらえませんでした…」
面談室の椅子に腰かけるなり、Aさんは小さくつぶやきました。
「父の相続のとき、私は本当になにも知りませんでした…
気づいたら全部終わっていて、印鑑を押させられて…」
声は震え、10年経った今でも深い後悔を抱えていることが伝わってきました。
■父の死から49日
その日は、四十九日法要を終えて心が落ち着くはずの時期でした。
しかし、次男夫婦はAさんに突然電話をかけてきました。
「実印持ってこい」
「印鑑証明書も必要だ」
Aさんは内容もわからないまま急かされ、反論する間もなく遺産分割協議書に押印させられてしまいました。
さらに追い打ちをかけるように、次男はAさんにこう言い放ちました。
「親のお金を当てにするなんて、情けない!」
母親はその場で涙を流し、Aさんを責めるような雰囲気になり――
精神的に追い詰められたAさんは、押印するしかありませんでした。
■その結果
相続財産の9割以上は次男が取得。
Aさんに残ったのは「雀の涙ほどの現金」。
法律的には、一度押印してしまうと覆すことはできません。
これが現実です。
Aさんは、その後悔を10年間抱え続けていました。
しかし、ここで話は終わりません。
Aさんにはまだ「二次相続(母の相続)」が残されていました。
そして今回の相談をきっかけに、Aさんはようやく“前に進む覚悟”を決めたのです。
■まずは自分が置かれている現実整理から
Aさんの状況は、相続の現場では決して珍しいことではありません。
夢相続には毎日のように同じ悩みが寄せられています。
・同居家族が全てを握り込む
・強い口調の家族に押し切られる
・書類を見ないまま判を押してしまう
では、Aさんの現状を具体的に整理してみましょう。
① 父の相続資料を一切見ていない
・遺産分割協議書
・相続税申告書
・財産目録
これらは本来「相続人全員」が共有すべきものですが、Aさんは1枚も持っていません。
② 次男夫婦が財産・情報のすべてを握っている
次男夫婦は相続にも強く、法律にも明るいタイプ。
話し合いで勝つのは困難です。
③ 母の財産は少なく「最後の取り戻しポイント」
母名義の財産は
・隣の平屋(貸家)
・わずかな預金
・年金収入
のみ。
実家もマンションも会社名義で、実質的に次男が支配しています。
④ Aさん自身が“住まいも収入も不安定”
Aさん:独身・賃貸暮らし
長男:障害福祉サービス利用
次男家族:家も収入も安定
最も危ういのはAさんでした。
⑤ 母親が「古い価値観」を持っており次男寄り
「家を継ぐのは男」という考え方が根強く、Aさんは不利な立場。
ここから巻き返すためには、専門的で戦略的なアプローチが必要です。
■二次相続に向けて、Aさんが“最優先でやるべき3つのこと”
夢相続の面談で、私はAさんに次の3つを必ず実行するように伝えました。
① 父の相続資料を入手する(最重要)
これがすべてのスタートです。
相続税申告書を見ると
・誰が何をどれだけ取得したか
・父の全財産はいくらだったか
・税金を誰がいくら払ったか
すべてが分かります。
次男の
「父の財産なんてたいしたことなかった」
という発言が本当かどうかも、一目で明らかになります。
資料は
・母
・次男
・当時の会計事務所
から入手可能。
相続人のAさんには法律上の取得権利があります。
これはAさんの「交渉の武器」になります。
② 母の財産を正確に特定する
財産が曖昧なままでは、遺言も話し合いもできません。
最低限、以下の三点が必要です。
- 平屋の固定資産税評価証明書
- 賃貸契約書のコピー
- 預金の残高証明
これは、後でもめないための「絶対条件」です。
③ Aさんの“住まい”と“収入源”を公正証書で確保する
最も大切なのはここです。
母の口約束や、次男の「いいよ」という言葉にはまったく効力がありません。
必要なのは 公正証書レベルの文書化。
・母の死後、Aさんが住める住まい
・平屋の家賃収入をAさんに
・母の遺言はAさん有利に
・破った場合の強制執行条項
法律に強い次男夫婦を相手にする場合ほど、
この文書化が「命綱」になります。
■母をどう説得する? その“正しい言い方”
Aさんが最も悩んでいたのは「母をどう説得するか」でした。
母親は次男寄りで、直接言うと反発される可能性が高い。
そこで私は、以下の3つの言い方を提案しました。
- ① 「お母さんが認知症になったら、全部手遅れになるよ」
これは非常に響きます。
“自分が決められるのは今しかない”という事実を優しく伝えます。
- ② 「父の相続で私はほとんどもらっていない。帳尻を合わせたい」
これは合理的で、母も否定できない主張です。
- ③ 「公正証書があれば、きょうだいが揉めずにすむ」
母の心配は“家族の揉め事”。
それが防げると伝えることで、協力を得やすくなります。
Aさんはこの「話し方メモ」を持ち帰り、次の家族会議で使うと話していました。
■今日からできる「最初の4ステップ」
まずは難しく考えず、この4つだけで十分です。
- 父の相続資料の入手
- 平屋の評価証明書の取得
- 賃貸契約書のコピーを確保
- 公正証書に盛り込む内容を紙1枚にまとめる
■Aさんはもう“取り戻しの地点”に立っています
Aさんは、最後にこうつぶやきました。
「私はいつも押し切られてしまう。きっと今回も…」
しかし、今回は違います。
・母には意思能力がある
・次男も一部の要求を口頭では認めている
・Aさんには法的に守られる方法がある
そして何より、
Aさん自身が「もう泣き寝入りはしない」と決めた。
それこそが最大の転機です。
夢相続は、相談者の味方です。一緒に“後悔しない相続”を実現していきましょう。
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■執筆者
相続実務士 (株)夢相続 代表取締役 曽根恵子
【相続実務士】の創始者として1万15000件の相続相談に対処。
夢相続を運営し、感情面・経済面に配慮した”オーダーメード相続”を提案。
”相続プラン”によって「家族の絆が深まる相続の実現」をサポートしている。
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