事例

相続実務士が対応した実例をご紹介!

<生前>遺言書【神田佐知子さん 80代からのご相談】

【事例】②家族関係【同居・介護】同居してきた長男に財産を多く渡したい神田さん

家族と相続の状況〈長男と同居、次男は外に出ていてあまり顔を出してくれない〉

神田さんは二人の息子に恵まれました。長男は結婚の機会を逃してしまい、独身ですが、お陰でずっと同居してくれており、親からすれば親子で仲良く過ごしてきました。二男は結婚を機に家を離れてたため、家族が優先するため、ほとんど実家には顔を出さないようになりました。
神田さんは、昨年、夫を亡くし、相続の手続きをしました。円満な家庭でしたので、夫は遺言など思いもしなかったのでしょう。長男が中心となって手続きをしましたが、細かいところで次男が文句を言う場面があり、簡単に決まると思っていたのに、思い外、時間がかかってしまいました。これでは、自分がいなくなったら、ますますうまくいかないのでは不安になりました。

財産とご家族の状況
  • [遺言作成者]:母  神田佐知子さん 80代 
  • [推定相続人] :長男 神田50代 二男40代 (家系図)

遺言を作る理由〈兄弟で紛争になってしまうことを避けるため〉

親がいなくなると兄弟二人になります。いくら兄だからといっても話し合いで弟を納得させることができるか、わかりません。夫の相続手続きで、次男の性格がわかったため、やさしい長男では対抗できず、実家を売って等分に分けることになったり、もめてしまうかもしれません。
しかも、長男は独身のため、次男ともめると頼る人がいなくなり、老後の不安も出てきます。こうした不安がなく、兄弟仲を保てるよう遺言をしておきたいと考えました。

遺言がないと困ること

・同居して面倒を看てもらっている長男に多く相続させたい
・二男が等分の財産を請求されると実家も売却しなければならない
・二男への配分が少ない理由を残しておかないと紛争の種になる

相続コーディネーターからワンポイントアドバイス

・遺言書を残しておくことで、実家を残して継承してもらえること
・付言事項で分け方の理由を記載し、気持ちも添えると説得材料となる

遺言の内容〈遺言者 神田佐知子様〉

遺言書

遺言者 神田佐知子は下記のとおり遺言する。
第1条 遺言者は、遺言者の有する一切の財産を、遺言者の長女・神田に相続させる。

第2条 遺言者は、遺言者の有する下記預金を、私の次女○○○○に相続させる
(預金の表示)
○○銀行○○支店 普通預金 口座番号○○○○○○

第3条 遺言者は、本遺言の執行者として、上記長女○○を指定する。
   1  遺言執行者は、不動産の名義変更等、本遺言を執行するために必要な一切の権限を有する。

付言事項
この遺言書は、残された財産で○○と○○がもめることがないように2人のことを思って作りました。
○○には、一緒に住んでもらい色々と身の回りのことなど、本当にお世話してもらった分、○○より多く相続してもらいたいと思います。
それぞれ今後の生活もありますが、たった2人の兄弟、ずっと仲良く協力しあって後悔のない人生を送って下さい。


平成○○年○月○日

○○市○○町○○
遺言者 神田佐知子

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