事例
相続実務士が対応した実例をご紹介!
相続実務士実例Report
住み続けても収入を作れない!住替えて家賃も得たい。
■母の長寿を見て、自分の老後を重ね合わせる
相談に来られたМ様は71歳(女性)。母親が亡くなり、その相続手続きやこれからのことをどうしようかと相談に来られました。
母親は98歳まで健在で、大往生を遂げられました。「母があそこまで長生きしたのだから、私も長く生きるのでは…」と、ご自身の今後の暮らし方を真剣に見直すようになったそうです。
「長生きできることは喜ばしいことだけれど、その分だけ生活費もかかるし、体力や判断力が衰えてきた時に、子どもに負担をかけるのは心配なんです。」
そう打ち明けてくださいました。
■母親の相続税はかからない
母親の相続人はМさんと養子になっている長女の2人。基礎控除は4200万円です。父親が亡くなった13前、相続人は母親、Мさん、長女の3人が相続人で基礎控除が大きい時で、3人とも同居をしていましたので、小規模宅地等の特例を適用して相続税はかからない範囲になりました。母親の二次相続のことを考えるとМさんと長女が相続するのがよいという判断になり、自宅の土地、建物を2分の1ずつで相続しています。
自宅は母親の財産ではないため、金融資産と生命保険だけでは相続税はかからないことがわかりました。土地評価がかなり高くなった現在では父親が亡くなった当時よりも倍近い評価となり、84坪の土地は2億円近い評価となっています。父親の相続のときの判断が功を奏したといえます。
■相続で子どもに苦労をかけたくない
特に強く語られたのは「死後の手続きを簡単にしてあげたい」という思いです。
ご本人はすでにご自身の経験から、行政手続きの煩雑さを痛感しています。
年金や戸籍関係の書類を揃えるため、区役所に何度も足を運んだこと。窓口をたらい回しにされ、何度も書類をやり直したこと。あの大変さを、娘に背負わせたくない。そう強く感じているのです。
「私が亡くなった後、娘には自分の生活もあるのだから、できるだけシンプルに済むように整えておきたい」――これが彼女の率直な願いでした。
■預貯金が中心の財産、でも手数料に後悔も
ご自身の財産には預貯金や金融商品があります。60歳を超えてからは母親の介護中心の生活となり、収入は年金程度。生活費のためにいままでのたくわえを解約して使っていますが、なかには解約時に多額の手数料がかかる金融商品もあり、「こんなことなら最初から手を出さなければよかった」と後悔しているそうです。
「銀行や証券会社に勧められて契約したけれど、結局は自分にとって得だったのかどうか…」
多くの方が同じ思いを持つ部分ではないでしょうか。
■娘への配慮と長男への心配
ご家族は二人のお子さん。娘さんはとても協力的で、日常のことから手続きまでサポートしてくれています。ただ、それだけに「金銭的な負担までかけてしまっているのではないか」と心配されています。
「財産は2分の1ずつ分けるつもり」とお話しされましたが、長男は体調面の問題で仕事が安定せず、収入も不安定です。娘と息子、それぞれの生活状況を考えると、本当に半分ずつでいいのか…。その迷いが見えてきます。
■不動産の課題――今後も住み続けるか、それとも
もう一つの大きな課題は不動産です。Мさんと2人の子ども達とはずっと同居してきました。1階は亡くなった両親の部屋、2~3階がМさんと子ども達の部屋です
母親が健在の時はずっと自宅で生活したいということで、母親はずっと最期まで自宅住まいでした。けれども、これからはそう簡単にはいかないとМさんは考えています。
すでに1階は空いていますし、かつては夫もいて2~3階は親子4人で住んでいましたが、夫とは離婚して出ていきましたので、現在はМさんと子どもたちの3人住まい。このまま住み続けるか、それとも将来的にはマンションに住み替えるか、判断を迫られることになります。
周辺地域では、空き家が増えたり、古い家を壊して新しいマンションが建ったりという動きが目立つようになってきました。
「もし自分が亡くなった後に、この家を残したら、娘にとって重荷になるのでは…」という心配もあります。
不動産は「使い方」「残し方」によって、大きくプラスにもマイナスにもなります。売却して現金化するのか、賃貸活用するのか、はたまた建て替えるのか。
この判断をどうするかが、今後の最大のテーマだと言えますので、夢相続はこのご自宅の活用の仕方を中心にご提案、サポートしていくことにしました。
■71歳の今だからできる準備
ご相談者のМさんは、「母の長寿を見て、自分の将来を見つめ直し、家族に迷惑をかけないための準備をしたい」と願っています。
母親の財産は娘と2等分し、息子には母親がかけていた生命保険の受取人となっているので受けとることができますので、3人とも現金が入る相続になります。
母親の相続手続きは夢相続で遺産分割協議書を作成し、預金や株の解約手続きと保険の受け取りをすれば終わりますので、シンプルです。
やはり、自宅をどうするかが大の課題といえます。固定資産税は年間60万円以上もかかり、庭の手入れも必要で、維持するにはかなりの費用が必要で、Мさんの月額6万円程度の年金ではとても足りない状況。
それを解決するには評価が2億円程度する自宅から不動産から収入を生む方法を考えるのが妥当です。方法は3つあります。
・1階をリフォームして賃貸する⇒懸念事項 代がかかる、回収に何年もかかる
・建物を壊して賃貸併用住宅に建て直す⇒懸念事項 建築費がかかる 借入が必要
・売却して半分程度で住替え、半分は賃貸物件に⇒懸念事項 売却価格により住み替えが変わる
土地は84坪ですが、敷地延長の地形で、間口が2m、2つに分割することはできません。よって売却するなら全部を売却して、住み替えが必要です。
住替えただけでは生活費が捻出できませんので、できるだけ高く売却して、半分は自宅、残り半分で家賃が入る賃貸物件を購入することができれば理想的です。夢相続では理想に近くなるようなご提案、サポートをしていくことにして、Мさんよりプランの委託を頂いてスタートしました。
お母さんの相続手続きをしながら、すでにМさんの相続の準備をすることになります。まだ70代ですが、不動産から収入を作るにはなるべく早いうちにがお勧めです。
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■執筆者
相続実務士 (株)夢相続 代表取締役 曽根恵子
【相続実務士】の創始者として1万15000件の相続相談に対処。
夢相続を運営し、感情面・経済面に配慮した”オーダーメード相続”を提案。
”相続プラン”によって「家族の絆が深まる相続の実現」をサポートしている。
- 相続関連著書・監修:92冊、累計88万部テレビ・ラジオ出演:300回超
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