事例

相続実務士が対応した実例をご紹介!

相続実務士実例Report

海外預金に金の延べ棒。使えない財産は価値を生むか?

◆夫婦で会社経営

Fさん(70代・男性)は建築関係の会社に就職、経験を積んだのち、40代で独立しました。
ちょうど景気がよい時期で仕事はいくらでもあり、会社の経営は順調だったといいます。奥さんも経理や事務の仕事を手伝い、夫婦で会社経営をしてきました。
子どもは娘が2人で、2人とも結婚をして、それぞれ孫にも恵まれています。

 

◆相続対策をしておきたい

Fさん夫婦は共に70代。仕事は今までの取引先もあり、順調に経営できていますが、2人の娘は建築関係の仕事を継ぐつもりはないようです。いずれは従業員に引き継いでもらうつもりだとFさんは言います。
会社の事業承継とともに、個人の相続対策をしておきたいと夫婦で相談に来られました。

 

◆海外銀行の口座がある

Fさんの財産の明細を確認すると海外に預金口座を持っているということです。日本の口座よりも利息がよく相続対策になると、仕事仲間から誘われて、15年前に香港と中国の深センまでツアーででかけて預金口座を開設してきたのです。
HSBC香港に1000万円、中国の交通銀行に500万円に分けて預けてあるといいます。最初はFさんが開設したものの、それでは困ると思い、HSBC夫婦の香港の口座は夫婦の共有口座にしたのです。それならば、自分の相続でも困らないと思っていました。

 

◆解約できない預金

Fさんは70代になり、相続の事も考えておきたいと思い始めましたが、奥さんから香港と中国の預金口座が不安だと言われたと言います。奥さんはツアーには同行しませんでしたので、どこにある銀行かわからず、どうしていいかもわからないのです。
Fさんは香港の口座は共有名義で、日本でも少しずつは引き出しすることができるので、問題はないのではと思っています。
しかし、中国の口座は簡単に解約できないようで、そのままおいておくつもりだと言うのです。

 

◆相続するともっと大変

HSBC香港と中国の深センの口座を残して亡くなった場合、相続するには、現地へ行って窓口で手続きする方法と書類の郵送で手続きをする方法を取ることになりますが、現地では日本語はほぼ通じないため、手続きは簡単ではありません。
そうなると海外口座の相続手続きに強い専門の弁護士などに依頼することになりますが、時間も費用もかかり、とても大変だと言わざるを得ません。

 

◆金の延べ棒もある

さらにFさんは、金の現物も相続対策になると言われて、数本を購入し保有しているのです。
Fさんは金も妻や子供に渡すようにすれば、財産として残せると思っているそうです。しかし、奥さんはそれで問題ないのか、不安だと言います。
金は保有していればそのときの相場で価値があがることもあり、資産価値はあります。それだけに相続対策とすれば節税の方法ではないし、まして、隠せる財産とはなりません。

 

◆使える財産でないと

Fさんはこの機会にきちんと相続対策をしたいということで、相続プランの委託をされました。
これから相続プランのご提案をしますが、解約できない預金、隠せない金では財産として不安になるばかりです。
次世代へ託す財産であれば、不安なく、使えるようにしておく必要があります。

 

 

相続実務士より

財産は残すだけのものではなく、快適に、不安なく生活できるように活用できないと価値が半減します。
財産は活用するものという発想に切り換えて頂けるようなアドバイスもしていきます。


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