事例

相続実務士が対応した実例をご紹介!

相続実務士実例Report

15年前の遺言書で子ども達に意思が伝わる!争族回避できた事例

お母さまが残された3つの賃貸物件

今回の相続は、母親(80代)が亡くなられたことによって始まりました。相続人は長女(60代)・長男(50代)・次女(50代)の3人兄妹。父親はすでに他界しています。

相談者は長女のOさんです。

母親は生前、公正証書遺言を作成されていました。夢相続では公正証書遺言の証人業務を受けていますので、証人になった私は15年前、母親が遺言書を作成された当時にお会いしています。

その内容は明確で、所有する3つの賃貸物件を「長女・長男・次女がそれぞれ1つずつ相続する」という分け方を記載、金融資産は葬儀費用など費用を払ったあと、3等分するようにという内容でした。

誰がどの不動産を取得するのかがはっきり決められていますし、金融資産の分け方にも偏りがなく、配慮されています。

さらに、長女が遺言執行者に指定されており、実際の相続手続きもスムーズに進められる体制が整えられていました。

 

父親の相続で大きなトラブルがあった過去

母親がなぜここまで準備をしていたのか。
それには、15年前の父親の相続の経験が大きく関わっています。

当時、母親と長男と意見が合わず、不動産の相続の仕方を巡って紛糾してしまったのです。それ以後、長男と母親、長女、次女の2つに分かれてしまい、関係はうまくいかなくなっていました。

「自分の相続では、子どもたちが争わないようにしておきたい」

その思いから、公正証書遺言は父親の相続手続きが終わってすぐに作成されたのです。途中で、不動産の売却、購入があり、内容を見直す意味でも、もう一度、作り直して準備をしてこられたのでした。

 

付言事項に思いを書いていた

母親は長男との関係がうまくいかなくなったことを悔やんでおられて、

その思いを付言事項に記しておられます。

付言事項(ふげんじこう)とは、遺言書の本文とは別に、遺言者の思いや希望、家族へのメッセージを自由に書き記す部分のことです。法的拘束力はありませんが、相続人や関係者に意思を伝える重要な役割があります。 

付言事項で書くことができる内容は、「遺産分割に関する希望や理由」、
「家族や親族への感謝や思い」、「相続人への助言やお願い」などで、その他、自由なメッセージや個人的な想いを書くことができます。

付言事項があると想いが伝えやすくなるため、家族の理解を促すことができ、争続(相続争い)の防止になります。また、想いを伝えることができ、背景や理由が明確になることで、相続人同士の誤解や不満を減らせる。

 

それでも誤解は生じる

ところが、実際に母親が亡くなり相続が始まったとき、思わぬ誤解が生じました。

次女の立場から見ると、長女が遺言執行者になっていることもあり、
「もしかしてお姉ちゃんが自分だけに有利なように進めるのではないか?」
と不安に感じたのです。

一方で、長女のほうも心配を抱いていました。
「妹はもっと財産を欲しいと思っているのではないか?」

互いに疑心暗鬼となり、しばらくは距離が生まれてしまいました。

 

誤解が解けた瞬間

状況が変わったのは、長女が正式に遺言書を次女に見せたときでした。
そこには、母親の明確な意思が記されており、3人の子どもたちそれぞれに平等に財産を残す形が示されていました。

遺言の内容を確認した次女はようやく納得。
そして、こう話してくれたそうです。

「あれから妹と話し合いまして、だいぶわだかまりは解けたように思います」

さらにOさんは、こう続きました。

「そもそも相続のことで、妹は“私がもっと欲しいと言うのではないか”と思っていたし、
私は“妹にあげたくないと言うのではないか”と思っていたんです。
でも実際はどちらも逆でした」

お互いに相手を疑っていたのはただの思い込みであり、母親の遺言書がその誤解を取り除いてくれたのです。

長男へはアパートを相続させると記載があり、それは生前にも伝えてすでに長男が管理をしていたことから、想定通りの相続で不満はないとOさんは言っておられます。

 

遺言書が果たす「家族の橋渡し」

今回のケースでは、公正証書遺言があったことで「争族」にならずに済みました。
遺言書は単なる法律的な効力を持つ書類ではなく、亡くなった方の想いを伝えるメッセージでもあります。

実際に、Oさんからは次のようなお言葉をいただきました。

「母親が残したとおりの相続でお世話になりたいと思います。
公正証書作成からお力添えいただきありがとうございました。」

この言葉からも、遺言書が家族の心をつなぐ大切な役割を果たしていることが伝わってきます。

 

相続手続きの実務もスタート

現在は、具体的な相続手続きに移っています。
預貯金の残高証明や保険証券のコピーの提出、さらには「準確定申告」の手続きについて税理士と連携するなど、細かな実務が続きます。

ご家族にとっては分からないことばかりですが、遺言書があり、遺言執行者が指定されているため、大きなトラブルにはならず、着実に進めていくことができます。

 

この事例から学べること

この実例が教えてくれるのは、次の3つのポイントです。

  1. 過去の相続で揉めた経験を教訓に、事前に準備することが大切
  2. 遺言書は「財産の分け方」を示すだけでなく、家族への想いを伝えるもの
  3. 公正証書遺言にしておくことで、誤解が解け、相続が円満にまとまる可能性が高い

もし今回、遺言書がなかったらどうなっていたでしょうか。
おそらく、子どもたちそれぞれが「相手が有利になるのでは」と不安を抱き、話し合いは平行線をたどっていたかもしれません。そうなれば、相続は「争続」となり、時間も費用も心の負担も膨らんでいたことでしょう。


■まとめ

相続は「財産を分ける作業」だけでなく、「家族の関係をどう残すか」という大きなテーマでもあります。

今回のご家族のように、事前の準備と遺言書の存在があれば、相続を円満に乗り越えることができます
そして、その遺言書をサポートするのが私たち「夢相続」の役割です。

 

夢相続からのご案内

夢相続では、今回の事例のように 「争続」にならないための遺言書作成のサポート を行っています。

 

  • 公正証書遺言の作成サポート(証人立会いも可能)
  • 遺言執行者の指定や実務の代行
  • 相続発生後の手続き一式(預金・不動産・保険・申告など)
  • 相続税を抑えるためのプランニング


といった トータルサポート をご提供しています。

 

これまでに 1万5000人以上のご相談実績 があり、
「相続税を抑えて円満に相続をまとめる」ノウハウを蓄積しています。

「父の相続で揉めたから、母のときは準備したい」
「子どもたちが安心して相続できるようにしておきたい」

そうした思いを持つ方の力になれるのが、私たちの使命です。

 

相続は“いつか”必ず訪れる出来事。
その“いつか”のために、今から準備を始めておくことが、家族への最大の贈り物です。

 

夢相続は、これまで1万5000人以上のご相談に対応し、
「相続税を抑え、円満な相続を実現する」ためのノウハウを積み重ねてきました。

「うちの場合はどうすればいいの?」
「遺言書を作ったほうがいいのか?」
「相続税を抑える方法を知りたい」

そんな方のために、初回無料相談を受付しています。


💻 Webからのお申込み(24時間受付)

今すぐ無料相談を申し込む

専門スタッフが丁寧にご案内いたしますのでご安心ください。

🔶 無料相談を是非をご利用ください

相続実務士®が、ご家族の立場に立ってサポートします。

最初のご相談は無料です。
お気軽にお問い合わせください → 【ご相談受付・詳細のご案内】

 

 

コラム執筆

 

メールマガジン【相続実務士・実例Report Mail】登録はこちらから
(相続相談事例・セミナー開催・メディア出演情報などをお届け致します) 

まずはお気軽にご相談ください

相続は100人いれば100通り。お客様にとって最も好ましいオーダーメード相続。

代表・曽根恵子とスタッフが、相続に関するご相談を約1時間の面談でしっかりお伺いします

noimage

受付時間:月〜金(祝日のぞく)10:00〜17:00