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幻冬舎ゴールドオンライン【第34回】連載更新のお知らせ
2022/04/07
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第34回】
◆「遺産は平等に」…中高年のきょうだい、収益物件の共有がもたらす大問題【相続のプロが解説】
◇親の遺産の「賃貸併用住宅」、きょうだい4人が共有
今回の相談者は、50代の会社経営者の市川さんです。きょうだいで共有している賃貸物件の件で相談に乗ってほしいとのことで、筆者のもとを訪れました。
市川さんは4人きょうだいの末っ子です。市川さんの父親は20年前に、母親は5年前に亡くなりました。母親が亡くなったタイミングで、実家をきょうだい4人で共有するかたちで相続しました。実家は賃貸併用住宅で、全部で8世帯あります。
母親はそのうちの1室に暮らしていましたが、高齢となり施設に入ったタイミングで荷物を処分し、母親の生前から実家すべてを賃貸していました。
母親が亡くなったときには遺言書もなく、きょうだいで遺産分割について話し合ったもののまとまらず、妥協策として不動産を4人で共有することになりました。