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幻冬舎ゴールドオンライン【第89回】連載更新のお知らせ
2022/12/14
[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第89回】
◆「母さんと同居すれば、相続対策もOKだ!」ハジける50代長男に注がれた、妻と妹の冷たすぎる視線
◇「不安解消と相続対策のため、母と同居したいのです」
今回の相談者は、50代会社員の近藤さんです。父親が亡くなって数年間、ひとり暮らしをしている高齢の母親のことで相談したいと、筆者の元を訪れました。
母親が80歳を過ぎ、このままひとりにしておいて大丈夫なのか、不安が募ってきたといいます。
近藤さんは妹と2人きょうだいで、いずれも母親とは同居していません。また、それぞれ家庭を築いており、自分たち家族が暮らす家を保有しています。
「母はまだ元気に見えますが、もう80代ですので、いつ何があっても不思議ではありません。母親名義の収益物件などもあることから、そろそろ相続対策に着手したいのです」
近藤さんの母親は、築古の自宅のほか、6世帯ほど入るアパート、金融資産約5000万円の資産を保有しています。
「最近、私の家のそばに少し広めの二世帯住宅が売りに出されまして。そこを母に買ってもらい、うちの家族と同居すれば、お互いに安心ですし、なにより節税できるのではと考えています。購入を検討している住宅は、庭も広くて南向きですし、1階には和室があって…」
今回の中古住宅の購入と住み替えが節税になるかどうかは、詳しく事情をうかがわないと回答できませんが、なにより筆者が気になったのは、近藤さんの話のなかに、関係する家族・親族のことがまったく出てこないという点でした。
「奥さんと妹さんはこの件について、どのようなご意見を持たれていますか?」
「妻と妹ですか? 2人とも母のことを気にかけているので、問題ありません」
筆者は、次回打ち合わせ時には資産関連の資料を持参し、まずはご夫婦一緒に来てほしいとお願いし、初回の打ち合わせを終了しました。続きはコチラから