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幻冬舎ゴールドオンライン【第77回】連載更新のお知らせ

2022/10/26


 

[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第77回】

◆「私、母より先に逝くかも…」15年越しの遺産分割が成立した〈あまりに悲し過ぎるきっかけ〉

 

◇父親の死後15年…進展しない相続手続きに疲弊

 

今回の相談者は、70代の鈴木さんです。15年前の父親の相続時にトラブルがあり、その問題を片づけてしまいたいと、筆者の事務所を訪れました。

 

鈴木さんは結婚してからも、妻子とともに実家で両親と同居してきました。鈴木さんのきょうだいは3歳年下の妹で、妹は短大を卒業してすぐ嫁ぎ、実家を離れています。

 

鈴木さんの実家は地方都市で、昔ながらの家督相続の流れが残る地域だったため、長男が親と同居して老後の面倒を見て、家や墓を継いでいくというのが当たり前の感覚でした。

 

そんな事情から、鈴木さんと鈴木さんの両親は、父親の財産だけでなく、母親の財産も鈴木さんが承継するのが当然であり、その方がいいという考えでした。

 

「私が暮らす地域は、まだ古くからのしきたりが残っており、妹もそれに沿った考えを持っていると思っていたんです。そのため、父の葬儀のあとに書類を出して〈印鑑を押して〉と頼んだところ、〈なにそれ、協力できないわ〉と…。こっちとしてはまったく想定外でして、一体なにが気に入らないのかわかりませんが、その後は妹が話し合いに応じなくなってしまったのです」

 

鈴木さんと母親は、そんな妹の態度に激怒しました。それでもなお、なんとか説得すべく試みたのですが、いくら連絡してもなしのつぶてです。そのため仕方なく、自宅の土地、建物は法定割合で登記をしたのです。これは遺産分割が決まったからではなく、緊急措置として、保全しておくためのものでした。

 

しかし、自宅が共有名義のままでは、個々の財産にはできずに、自由にはなりません。話し合いのつかない妹の名義があることで協力も得られないため、何もできないまま15年が過ぎてしまったのです。続きはコチラから

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