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幻冬舎ゴールドオンライン【第81回】連載更新のお知らせ

2022/11/14


 

[連載]相続のプロが解説!人生100年時代「生前対策」のアドバイス事例【第81回】

◆夫の逝去で相続発生…専業主婦妻の個人資産「五千万円」を〈名義預金〉と疑わせない方法

 

◇物静かで質素な夫、密かに株取引で資産を積み上げる

 

今回の相談者は、80代の専業主婦の小川さんです。夫が亡くなり、相続手続きをするのにどうすればいいかということで、筆者の元に相談に見えました。

 

小川さんは20代前半で結婚して以降、ずっと専業主婦として過ごしてきました。夫との間には長男と長女の2人の子どもがいます。

 

「夫は平凡な会社員で、長年エンジニアとして働いていました。勤務先を60歳で定年退職したあと、関連会社や知人の会社などで契約社員や嘱託職員になり、60代後半には完全にリタイアしました。物静かな人で、お金のかかる趣味はありませんでした」

 

子どもたちが独立してからは、夫婦二人の静かな暮らしでしたが、小川さんの夫は数ヵ月前に突然の病に倒れ、帰らぬ人となりました。しかし、小川さんは夫の資産状況について不明点が多いといいます。

 

「夫が、義父から駐車場を相続したのは知っていました。〈田舎だし、ほとんど価値がない〉とブツブツ言っていたので、たいしたことはないと思うのですが、本当のところはわかりません。ほかにも、株をやっていると聞いていましたが、そちらの方もさっぱりわかりません…」

 

夫名義の郊外の自宅と、小川さんが把握している、年金が振り込まれる口座を含む複数の口座の預金だけなら、相続税はかからない金額です。しかし、駐車場や株の状況によっては納税が必要になるかもしれず、どう対応したらいいのかわからないということでした。

 

筆者と税理士が調査したところ、夫が保有する駐車場は月に4万円程度の収益で、残高を見る限り、夫がお小遣いとして大半を使ってしまっているようでした。土地評価も200万円程度でした。一方、証券会社の口座を調べたところ、こちらは株取引で数千万円の残高があることが判明しました。その結果、資産総額から、相続税の申告と納付が必要だとわかりました。

 

とはいえ、金融資産の比重が高いため、納税資金の調達も、長男と長女への遺産分割も容易に行うことができます。それを伝えると小川さんの第一の不安は解消したようで、筆者も税理士もほっと安堵しました。続きはコチラから

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