幻冬舎ゴールドオンラインに紹介されました 【第51回】
2021/02/08
[連載]相続実務士発!みんなが悩んでいる「相続問題」の実例 【第51回】
◆資産家の母、逝く…遺産分割協議を拒否した父の切なすぎる背景
◇実権を握る母、頭の上がらない父、家族に無関心な弟
今回の相談者は、40代の会社員の松下さんです。資産家の母親が亡くなり、長年関係の悪い父親と、母親の遺産を巡ってトラブルになっているということでした。
松下さんの母親の実家は代々続く地主です。しかし、祖父母は娘3人しか授からなかったため、長女である松下さんの母親が必然的に跡取りとなりました。松下さんの父親は婿養子となることを条件に迎えられたのですが、その約束は果たされず、最後まで養子縁組してもらえませんでした。
そのような経緯もあり、日頃からすべて松下さんの母親が主導権を握っていました。祖父が亡くなったときの相続では、当然ながら松下さんの父親には相続権はなく、ほとんどすべての財産は母親名義となったのです。自宅のほか、複数ある収益不動産が母親名義なのですから、どうしても母親の立場が強く、父親の存在感は限りなく薄くなりました。
自宅は父親が落ち着ける場所ではなく、普段から夫婦仲は最悪だったそうです。父親も自分の給料を家に入れるどころか、全部使ってしまうというありさまで、ほとんど家に帰ってこない状態でした。普段から父親の愚痴ばかり聞かされてきた松下さんは母親の味方で、家族のもとに寄り付かない父親を信頼する気持ちはありません。弟は昔から家族のことには一切無関心です。
しかし、母親は60代半ばにして病に倒れ、半年間の闘病の末、あっけなく亡くなってしまったのです。財産は約1億8000万円。相続税の申告は避けられない金額です。
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