夢相続コラム

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【相続実例コラム】遺言書:配偶者に自宅を残すため遺言書を作っていた服部さん

2020/06/08


【相続実例コラム】遺言書:配偶者に自宅を残すため遺言書を作っていた服部さん

●相続関係者

被相続人 妻(無職)
相続人3人(夫、子供なし、妻の妹弟)

●相続事情

服部さん夫婦は子供に恵まれず、夫婦2人で支え合ってきました。服部さんの自宅は最寄り駅より徒歩8分程度で、区画整理された閑静な住宅街です。もとは服部さんの妻の父親の名義でしたが、妻が長女でもあり、晩年は服部さん夫婦が同居しながら、妻の両親の面倒を見てきました。妻の妹、弟は実家を離れてからは他県に住んでいることもあり、両親の生前もほとんど顔を見せませんでしたが、両親が亡くなってからというものは、当然ながらさらに疎遠になり、法要のセレモニーの知らせをすれば、義務的に顔を見せる程度となっていました。
そうなる原因は父親の相続のときにさかのぼります。母親は先に亡くなっており、父親は遺言書を作成しており、財産は面倒を見てもらっている長女に全てを相続させるという内容で、他の2人は放棄をするようにと書かれていたとのこと。
その後、服部さん夫婦も高齢になり、病弱な妻は介護が必要となりました。服部さん自身は妻よりも年上ながら足腰も丈夫で元気ですが、妻は持病のリュウマチが悪化し、歩行が困難になったことから、服部さん1人では面倒を見ることが重荷となりました。そこで親族とも相談をして特別養護老人ホームに入所して、身の回りの世話を受けながら生活をするようになったのです。

●相談者にこられたきっかけ

実家を妻が相続するのは父親の遺言でもあり、長女の立場で当然だと、まわりからも受け止められていますが、弟は納得して異議はなかったものの、どうやら妹にとっては納得できないことだったようです。服部さん夫婦に子供がいないことを幸いとして妹は姉が亡くなったら実家の土地は自分がもらいたいと言い出したのでした。
両親が亡くなったあとや妻が元気なときにはほとんど顔を見せなかった妹が、老人ホームに入るとなった頃、姉を訪ねてきて、この家は自分がもらいたいと言い出したことから、妻は妹には渡す気持はないので服部さんが相続できるように遺言を書いておきたいと言い出しました。
そこで、どうしたものか思案をしていたところ、以前、こちらの団体が新聞に紹介されていた記事を思いだし、相談に来られたのでした。

●運命の分岐点・ここがポイント

☆事前に遺言の原稿作成
遺言書は公正証書が一番確実です。自筆の場合は、家庭裁判所で検認が必要だったりするので、手間がかかります。服部さんには最初に打合せに来て頂くときに、妻の印鑑証明書や固定資産税の納付明細や登記簿謄本を持参してもらい、お預かりしました。これで遺言書の原稿を作成し、公証役場と打合せをしましたので、来て頂いたのは1回だけ。原稿はfaxで送って確認してもらいました。

☆老人ホームで遺言作成
服部さんの妻の体調の良さそうな日にちを決めて、公証人の先生と証人2人の3人で入所中の特別養護老人ホームへ出向きました。寝たきりというわけではありませんが、やはり弱々しく起きあがるのも服部さんの手助けを借りてという状態ですが、意思ははっきりしていました。公証人の先生が読み上げた原稿の内容について意思確認するとはっきり「そうです」と答えられ、自分の署名をされましたので、遺言書は完成しました。

☆兄弟姉妹には遺留分がない
この公正証書遺言を作成することによって、妻が亡くなったときには遺言書で全財産は夫に相続させることができ、不動産の名義変更登記もできます。兄弟姉妹には遺留分の減殺請求権がないので、間違いなく妻の意思は実現できるのです。遺言の執行者は服部さんにしました。

●相続実務士の視点

遺言書の作成にあたり、公証人の先生と証人で老人ホームに出向くことは何度も経験しています。公証人の先生はきちんと本人の意思確認をすることで、正式に遺言書が完成するわけですから、遺言者はみなさん緊張した面持ちで望まれます。服部さんの奥さんも同様で、普段は寝て過ごすことが多いのではないかと思えるほど、弱々しい華奢なお体でしたが、言葉はしっかりしており、凛とした態度で署名をされたのが印象的でした。
そして、書き終えると安堵されたようで満足げに頭を下げておられました。廊下で待っておられた服部さんも安心され様子で、老人ホームの玄関まで見送り、帰る私たちに深々と頭を下げておられました。奥さんが亡くなったのは、それから2年後。亡くなったという知らせを頂き、手続きに必要な書類を送付してもらうだけで手続きを進めることができました。
服部さんは、遺言書があったお陰で助かったと喜んでおられました。

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