夢相続コラム

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【金銭の代わりに物納できる】一番遠い駐車場を物納した田代さん

2022/12/08


【金銭の代わりに物納できる】一番遠い駐車場を物納した田代さん

 

◆相続関係者

●依頼者 田代さん・自営業

●相続人予定 母、長女、次女、三女

●財産の内容 自宅、駅前の畑(生産緑地)、駐車場、アパ-ト、駐輪場、貸地

 

◆土地を守るためのアドバイスがほしい

田代家は先祖代々からの土地を所有する農家です。ほとんどの土地は自宅周辺にあり、主な土地は私鉄をはさんで両側に位置しており、どちらも駅前です。半分程度は生産緑地として指定してあります。相続になったらいつでも売れるようにという配慮からで、家族にもそう話していました。

 

父親が亡くなったあと、田代さんの親戚で、こちらで相続申告のお手伝いした方があり、相続税が安くなったということで、田代さんにもぜひ相談するようにと紹介してくれました。やはり相続税はできるだけ安くしたいという希望です。父親が苦労して残してきた土地だけに、なるべく田代家に残せるような相続にしたいという考えです。具体的な分割の仕方も提案してもらいたいということでした。

 

◆節税と二次相続の両方を考える

節税のために、配偶者の特例を最大限に生かし、納税の負担が最小限になるように配慮をした、遺産分割案を提案しました。今回の節税を目指すことは当然ながら、母親のために節税対策ができるようなことを視野にいれなければなりません。そこで、母親の対策をする土地は駅前の駐車場として、それを核に分割を決めていきました。

 

◆解決へのアドバイス

◇親子の共有で節税

配偶者の税額軽減の特例を最大限に利用するため、母親の相続する割合を全体の財産の49.98%としました。この割合に調整するには農地一筆を田代さんと共有にし、ぎりぎりの割合まで調整して節税しました。

 

◇一番遠い駐車場を物納

財産の中には納税に足りるだけの現金はありません。亡くなった父親は駅前の土地は納税用にすればいいというのが口癖でしたから、家族はそれでも仕方ないという気持ちはありました。しかし、母親の本音は一番場所のいい駅前の土地は残すのが夢だったとのこと。そこで、自宅から一番離れた450坪の駐車場を物納して、相続税の約40%の納税を済ませ、残りの相続税は低金利で銀行借入をし、納税を済ませました。

 

 

◆ここがポイント

・配偶者の特例は最大限に利用したほうが納税は減らせる

・現金を相続しても、納税は物納で認められる

・物納と売却はどちらが有利かよく比較して選択する

 

 

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