夢相続コラム

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【相続相談事例】遺言実例【海外】息子よりも世話をしてくれる長女に財産を残したい前川さん

2022/05/10


【相続相談事例】遺言実例【海外】息子よりも世話をしてくれる長女に財産を残したい前川さん

■相続人関係図

遺言作成者 父  前川茂彦さん 70代 無職
推定相続人 長男 前川哲也さん 40代 会社員・海外に永住予定
      長女 新井直美さん 30代 主婦

 

■家族と相続の状況〈父は単身で生活。海外生活をする長男には頼れない。〉

前川さんは妻に先立たれ、現在独り暮らしです。前川さんの年代では、
長男が親と同居して、面倒を看るのが当たり前の時代でしたが、長男の哲也は家族と
ともに海外で生活しており、永住権も取得しているので、日本に帰る気持ちはなさそうです。

 

そうしたことで、自ずと、何かと娘に助けられている状況で、他県に嫁いでいますが、
子育ての最中で忙しいときでも、前川さんを心配し、定期的に様子を見に帰ってくれます。

 

■遺言を作る理由

妻は急な山の事故で亡くなったため、遺言はありませんでした。預貯金の名義を替えるにも
海外にいる長男の書類も必要になるなど、娘は大変な苦労をしていたため、自分のときは苦労を
かけたくないと思っています。自分が公正証書遺言を作成しておくことで、相続手続をスムーズに
進められるようにしておきたいと考えました。

 

妻が亡くなったとき、長男は葬儀にも参列しなかったのに、財産は、法定割合はもらうと言って、
預金をもって帰りました。これでは、自分が亡くなったあとでは、同居も世話もしなかった長男が、
財産の半分を要求することは明らかです。娘は老後の世話やお墓の管理をすると言ってくれているので、
なるべく長女に財産が残るような配分として遺言を作ることにしました。

 

■遺言がないと困ること

・長男は法定相続分の2分の1の財産を相続するつもりでいる
・分割協議になれば長女に財産を多く残すことはかなわない
・妹である娘は兄の理屈には勝てないため、遺言がないと勝ち目がない

 

■相続実務士からワンポイントアドバイス

・身の回りの世話をする長女に財産を残すには遺言を残しておくことが必要
・遺言執行者を指定しておけば、遺言の正本で相続手続ができる
・長男には遺留分に抵触しない範囲で、現金を残す配慮をしておく

 

相続実務士から

老後の介護などに協力しなくても権利が平等ですので、娘を守るための遺言書が
必要になります。立場上、妹は兄に勝てないことが多いため、遺言書は必須です。

 

弊社では様々なプランをご用意しております。
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