夢相続コラム

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【相続実例コラム】仲のよい兄弟が揉めないよう、生前対策でマンション購入。資産組み換えで無税に

2020/09/04


【相続実例コラム】仲のよい兄弟が揉めないよう、生前対策でマンション購入。資産組み換えで無税に

大野さんの母親は、今年90歳ですが、足腰も丈夫で、大病をしたことがありません。学校の教員をしていて、真面目で派手なことは嫌い。倹約家で、貯金をコツコツし続け、今では5,000万円になりました。国債も1,000万円ほどあります。母親は、今まで大病をしたことがないため、生命保険に加入をしていません。母親が「自分がいなくなったとき」のことを話しはじめたのと、周りに親の相続を経験したと、数人の友人が話題にし始めたのがきっかけで、相続対策を考え始めた大野さん。生命保険や医療保険、不動産などの母親の資産をどうしたらよいか分からず、仲のよい弟と2人で来社されました。

●1.相続税を減額させるために、現金を減らす

1-1相続税がかかる現金が多い
大野さんが支払う予定の相続税は、約600万円ですが、生前に対策を講じれば、無税になると判断しました。財産構成で目についたのは、全財産の中で金融資産の割合が多いことです。相続において、金融財産は、額面通りの金額で評価をするので、節税にはなりません。節税効果が高いのは、不動産に変えることです。不動産には、控除の制度があり、評価額の2割になる制度もあります。そのために、相続税が発生する可能性がある人は、金融資産を不動産に変えることをおすすめします。大野さんの場合も不動産を購入することで、マンション用地に貸家建付地として評価されるため、評価額を下げ、節税が可能です。

1-2 医療保障のお金はとっておく
大野さんは、母親が医療保険に入っていないことを大変気にかけて、加入を希望していました。今後、入院することになっても、保険会社から支払われるお金がないからです。しかし、「保険は加入しなくていいのでは」とアドバイスをしました。その理由は、高齢なため、死亡保障のついた、適当な保険商品がないこと、掛け捨ての保険はもったいないこと。そして、保険金相当の現金があることがその理由です。しかし、現金は前述のように、節税効果はありませんので、現金を残す割合には注意が必要です。

●2.仲のよい兄弟が揉めないためように母親がしたことは?

2-1 財産でも分けにくいのが不動産
大野さんが住んでいるのは、母親名義の都内の一等地にある区分所有のマンションです。資産価値も高く、金融資産以上の価値を有するものです。もし母親が亡くなり、相続が発生した場合、不動産は1棟のみ。法定相続分に従い分割すると共有名義になります。

しかし、不動産を共有にすることは、2次相続の際に、相続人が増える、同時に時間がかかるなど、デメリットが多く、おすすめできません。どちらか1人が不動産、残りのどちら1人が金融資産、という分け方では、もらえる資産額に差がついてしまいます。金融資産を減らしたほうが、節税になるので、収益マンションをもう1棟購入することをおすすめしました。資産価値のバランスでみると、購入マンションのほうが若干劣りますが、家賃を生み出すことを考えると、2棟とも、同じような資産評価になります。

大野さんの母親にマンション購入の案に賛成してもらい、「自分が元気なうちは、賃料を医療費に使えるし、子どもの代になったら、息子の生活費にできる」と大変喜びました。
自分がいなくなった後で、今まで仲が良かった2人の息子が仲たがいをしないようにと、加えて遺言の作成を希望。息子たちの手を煩わせないようにと、公正証書での遺言を作成しました。

相続になると、今まで仲が良かった兄弟姉妹が、争い、関係が悪くなってしまったという事例がたくさんあります。現在仲の良い、兄弟の関係を崩さずに相続をしてもらいたいという母親の「想い」を重視しました。その後、相続が発生し、マンションの1棟ずつ遺産分割協議によって所有し、今でも中の良い兄弟関係が続いているということです。

弊社では様々なプランをご用意しております。
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営業担当

大野 光彦
相続実務士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
人生の総仕上げとなる「相続」について親身になってご提案させて頂きます。

コラム執筆

吉井 まゆみ
相続実務士、宅地建物取引士、AFP、2級ファイナンシャルプランニング・技能士

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