夢相続コラム

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【相続の教科書】相続事情2 家督相続は過去の話・・・法定割合が当たり前

2022/08/01


【相続の教科書】相続事情2 家督相続は過去の話・・・法定割合が当たり前

 

相続で揉めるご家庭は、その前から家族関係がギクシャクしていたかというと、たいていは、そんなことはなかったようです。普通に行き来もし、仲良くしてきたと言われます。

では、なぜ、相続になって、親子、兄妹姉妹が話もできず、意思の疎通がとれなくなり、家族関係が崩壊してしまうのでしょうか?

 

私は、毎日、そうした相談に対処させて頂いています。多いときには、一日に何組かの方にお会いし、その間に電話相談にも対応するため、一日複数人の方の相談をお受けするようなこともあります。毎日、どなたかとお話しをしていることになり、相続の現状を受け止めざるを得ない立場です。

 

そうした日常で、相談内容のトップが遺産分割協議であり、悲惨な声を聞いていますので、なぜそんなことになるのだろうと考えてきました。

家督相続の制度が無くなった現在では、法定相続、平等相続と言われるように、長男だからとか、家の跡継ぎだから、という今までの定番は崩れつつあります。家督相続は過去の話で、相続人は皆同じ立場で権利を主張できるようになっています。それだけに亡くなった人の意思が見えない場合、相続人は迷い、権利を主張するがために、争いに発展するのです。

 

遺産分割で争いになるのは、財産の多い少ないではありません。たとえば不動産が自宅だけで分けられない場合や現金だけの場合も特定の相続人が財産を隠して教えない場合など、いつまでもまとまりません。兄弟姉妹であっても身内だからこそ許せない、譲れないことになり、修復できないほどの険悪な関係になって、少々説得したくらいでは互いに妥協できないようです。

 

財産を教えてもらえない、分けてもらえないというご相談も多く、相続人の1人が独占したり、生前贈与を受けていることが予想されます。現実には、不動産は特定の相続人が住む自宅だけで預金もなく分けられないこともあります。また、賃貸物件で収益があるものと自宅で収益はないものには財産の価値が違うとする認識にもなります。寄与分や特別受益の主張も出てくると過去の話がどんどん出てきてさらにまとまりません。

財産はできるだけもらいたいという本音を主張できる時代になったことで平等に相続できる反面、財産のもめ事で身内の縁が切れる人も多いのが現実です。

 

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