夢相続コラム

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不動産を持ち続けることが財産とならない(1)

2021/03/30


親から相続するとき 知っておきたい対策のポイント
2.不動産を持ち続けることが財産とならない(1)

土地を持ち続けることが財産とならない

かつて「土地は持っているだけで値上がりする財産」という時代があり、「土地神話」と言われて財産の代表格でした。ところが、経済状況が大きく変わった今では、その土地からの収益がなければ、持っているだけでは固定資産税や維持費がかかり持ち出しとなります。もはや、財産とは言えない状態で、負担となりかねないリスクをかかえています。
このように以前とは大きく状況が変わっているのに、土地を持っている親世代では土地を手放す決断ができないことが多いのが現状です。そのため、資産維持や相続対策を考えるとき、子ども世代が長期的な視点や経済的な効果を試算して判断をする必要があります。親の決断を待つよりも、子どもが親を説得するようにしなければ対策が進まないでしょう。

土地を維持するためにお金をつぎこんでいる

相談に来られたTさんは、自宅の他に8世帯のアパートと200坪の空き地を所有しておられました。200坪の土地は更地で購入してから30年間、アパートやマンションを建てることもなく、駐車場にすることもなく、ただ更地で持っている状態で、固定資産税がかかるばかり。その土地の固定資産税は年間180万円でアパートの家賃収入のほとんどが固定資産税の納付に充てられています。購入価格も含めると1億円ほどもつぎ込んでいるわけですが、とても生産性があるとは言えない状況です。維持するため、固定資産税などに現金をどんどんつぎ込んでしまって、その結果「土地はあるが、お金がなく納税できない」という問題が生じるのです。

不動産も買い替える時代

先代から相続した不動産はずっとそのまま維持することが引き継いだ立場の役割だと思っている方が非常に多いのですが、土地や建物にも役割や寿命があります。活用されずに持ち続けても財産の価値を生かしきれないため、活用したい人に売却することが現実的です。また、そのときに必要な目的に合わせて不動産も買い替えていくことが望ましいと言えます。
不動産は持っているだけでは固定資産税などの維持費だけでもマイナス財産となります。自分で活用できない不動産は活用できる人に売却し、必要な不動産に買い替えていく時代になりました。

親の相続対策を進めるためのチェックグポイント【土地】

□親の住む自宅の土地が100坪以上ある
□親は不動産はあるがお金は少ない
□親は先代から相続した土地を持ち続けている
□親は不動産は売るものではないと思っている
□親はきょうだいで不動産を共有することがよいと思っている

相続実務士のアドバイス【土地】

・不動産を持ち続けることがリスクになることもあるため現状を確認する
・土地は活用して収益がないとマイナス財産となる
・不動産も持ち続けるのではなく必要なものに買い替えるようにする

弊社では様々なプランをご用意しております。
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